受験を控える生徒に対して伝えた言葉です
もし、君たちが大学に入って1年以内に車を買うことに決めたとする。何をするか?
お金を貯めないといけないね。仮に、100万円かかるとして、時給1000円のアルバイトであれば、1000時間で目標は達成する。
1年間で貯めたいので、まずは計画を立てよう。うまくいかないこともあるので10か月で貯めるために、ひと月に10万円を貯めたい。月に4週あるとして、1週間あたり2万5千円、25時間の計算になる。平日は授業もあるので、土日にまとまって8時間ずつアルバイトをすると、平日は5日間で9時間。
そこで、平日に週4.5時間を2回、土日は8時間ずつアルバイトをすることに決める。
目標を設定し、それを達成するための計画を立てるのです。
しかし、体調が悪くて休む日もあれば、臨時の出費もあるでしょう。なかなか計画通りにはいかないものの、その都度計画を練り直し、長期休暇にはまとまってアルバイトをすることで、なんとか1年後に100万円をためることができ、車を買うことができたとしよう。
このように、目標を定め、その達成のための計画を立て、計画を練り直しながら、日々努力を重ねていく。この過程は、短期的にも長期的にも重要な手法であり、大人になってからも必要な大事なスキルの一つである。
君たちが今必死になって努力をしている「大学受験」もこれに似ていないか?
志望校を決め、その合格のために必要な勉強量を計算し、計画を立てる。当然、うまくいかないこともたくさんあるので、その都度計画を更新し、志望校合格へ向けて努力を続ける。
だけど、「車を買うために100万円貯める」ことと「志望校に合格するために勉強をする」ことは、本質的に異なっている。
それは何か?
車を買ったら100万円はなくなるんだ。
志望校に受かろうが、落ちようが、君たちが積み重ねてきた知識はなくならないよ。
君たちが悩んだり、苦しんだり、時に喜んだり、部活を辞めようか続けようか悩んだり、そうして試行錯誤した経験は、なくならないんだよ。
だから、安心してください。
志望校に不合格だったら、今までやってきたものが無駄になってしまう。
そう思っている人はこの言葉を聞いて安心したのではないでしょうか。
コメント