単語帳を一冊覚えるのにはかなりの時間と労力を必要としますよね。せっかく一冊覚えるなら、自分にとって最良の単語帳を選びたいのではないでしょうか。以下のような疑問に答えていきます。
単語帳がいっぱいあって何を選べばよいのか分からない。
自分のレベルにあっている単語帳は?
結局何が一番いいの?
単語が覚えられない。
どの単語帳を選ぶべきか
基本的には以下の4つから選べば間違いないです。
- ターゲット1900 (3位)
- システム英単語 (4位)
- DUO3.0 (8位)
- 速読英単語 必修編 (44位)
かっこ内の順位はアマゾンの売り上げベスト100の中の順位(2023年2月現在)です。(英単語・熟語Amazon売れ筋ランキング)熟語帳・高校受験用・TOEIC向けや一般向けの単語帳も含まれるので、それらを除くと上記がだいたいTOP5に入ります。
最難関大学を目指す場合は次の2冊もおすすめ
- 鉄壁(7位)
- 文で覚える単熟語 準一級
結局何が一番いいの?
結論から言うと、一冊を完璧に覚えるならどれでもOK。ただし、目標とするレベルや使用方法によっては注意点もあるので後で解説します。
GMARCH向け(偏差値60程度)
以下の4冊を覚えれば、単語に関しては全く問題ありません。GMARCHが目標であれば、単語帳を複数やる必要はなく、1冊をしっかりと覚えきることが一番大事です。
『ターゲット1900』
『システム英単語』
『DUO3.0』
『速読英単語 必修編』
最難関大学(偏差値65以上)
(ターゲット1900)
(DUO3.0)
『システム英単語』
『速読英単語 上級編』
『文で覚える単熟語 準一級』
『鉄壁』
ざっくりと偏差値で分けましたが、特に早慶・東大・京大・阪大・一橋・東北・筑波・名古屋あたりは語彙のレベルが高いので単語帳選びは慎重に行いましょう。
カッコにした2つの単語帳は、太字以外の派生語なども含めて覚えれば1冊でも勝負できますが、見出し語だけでは少し心許ないです。英語を得点源にしたい場合はもう1冊取り組んだ方が良いでしょう。
「単語帳の種類」と「メリット デメリット」
単語帳の種類を大まかに分けると「1対1対応型」と「長文型」に分けられます。
それぞれのメリットデメリットを以下の表にまとめました。
一対一対応型 | 長文型 | |
単語帳 | 「ターゲット」「シスタン」「鉄壁」 | 「速読英単語」「文で覚える単熟語」 |
覚えやすさ | 〇 | △ |
派生知識の豊富さ | 〇 | △ |
熟語 | ×(鉄壁は熟語も含まれる) | △(速読英単語には熟語は含まれない) |
特徴 1 | レベル別・頻出順なので 全部覚えなくてもOK | レベル別・頻出順になっていない (速読英単語はレベル順になっています) ので全部覚えないと重要単語を 覚えきれない可能性あり |
特徴 2 | 例文や派生知識が豊富 なので、単語の意味を 深く理解できる | 速読力・リスニング力・知識 を同時につけることができる |
『DUO3.0』に関しては「例文主義」といい、「1対1対応型」と「長文型」の間になっています。よく言えば両方のいいところを取っている、悪く言えば中途半端になっています。人によってはものすごく使い勝手が良いと感じる人もいれば、覚えづらいと感じる人もいます。
ちなみに、私にとっては非常に覚えやすく、力が付いたと実感した単語帳の一つです。
それぞれ一長一短ありますが、単語を覚えることだけに重きを置く場合は、「ターゲット」「シスタン」「鉄壁」、速読力やリスニング力など幅広い英語の力をつけることに重きを置く場合は「速読英単語」「文で覚える単熟語」が良いでしょう。その中間的な単語帳が「DUO3.0」という感じです。
それぞれの単語帳を簡単に解説
それぞれの単語帳に記事を書いてあるので、気になるものについては記事を読んでみてください。ここでは簡単に特徴を解説します。
ターゲット1900
最も売れている単語帳の一つ。英単語とそれに対応する意味、派生語、そして各英単語につき一つの例文が付いています。シンプルなレイアウトで、覚えやすい。収録語数1900語。最難関大学への受験となるとやや心許ないが、偏差値65以下くらいまでの大学であれば十分対応可能。
システム英単語
ターゲットに続き、受験生に最も使われている単語帳の一つ。頻繁に使われる形(ミニマルフレーズ)で覚えやすい工夫がなされている。派生語だけでなく、語法や熟語も掲載されている。収録語数2000語+多義語180語。1冊で最難関大学にも太刀打ち可能。
DUO3.0
受験生だけでなく、社会人にもよく使われている単語帳。重要単語をちりばめた例文で単語を覚えることで、効率的に単語を覚えることができる。例文も覚えるため、単語だけでなく語法や英作文にも応用可能。最小限の努力で英語の幅広い知識を得ることができる。また、熟語も豊富に掲載さ入れているのも特徴。収録単語数1600語+熟語1000。偏差値60程度までは十分対応可能。GMARCHを第一志望にする場合はおすすめ。ただし、レベル順になっていないためすべてを覚える必要がある点は注意。
速読英単語 必修編
長文の中で単語を覚えるというコンセプトの単語帳。読解力やリスニングの力も同時につけたいならおすすめ。単語の情報も豊富。収録語数約1900語。GMARCHが第一志望であれば十分だが、それ以上のレベルには対応していないため、「速読英単語 上級編」など別の単語帳を併用する必要性がある。
鉄壁
「鉄緑会」という東大をはじめとする超難関大学を目指す生徒が通う塾の英語科により作られた単語帳。東大という名前からしり込みしてしまう生徒も多いが、内容は決して難しすぎるものだけではなく、基本的な単語から難単語までバランスよく掲載されている。語源についての解説など、記憶に定着させるための工夫が散りばめられており、単語帳でありながら読み物のようなボリュームがある。収録語数は派生語・熟語も合わせると3000語以上。早慶や最難関の国立大学を目指す生徒にはおすすめ。
文で覚える単熟語 英検準1級
基本的な単語帳を覚えた後の、2冊目の単語帳としておすすめ。単語帳で覚えた単語の確認や、読解力の向上、リスニング教材としても利用可能なため、1冊で幅広い英語の力を養うことができます。早慶や最難関の国立大学を目指す生徒にはおすすめ。
【使い方】 文で覚える単熟語 準1級 【こんな人は絶対おすすめ】
単語が覚えられない
単語がなかなか覚えられないという悩みをよく聞きますが、そもそも単語は簡単には覚えることはできません。単語が覚えられないのを単語帳のせいにする人も良く見ますが、上に挙げた単語帳はどれもよく考え抜かれて作られ、長年に渡って受験生に使用されてきたものです。コンセプトの差こそあれ、すべて優秀な単語帳です。1冊の単語帳を完璧に覚えることが最も大切です。ひとたび単語帳を選んだら途中でほかの単語帳に浮気しないようにしましょう。
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