「ポレポレ 英文読解プロセス 50」【レベル・使い方】

英文読解

有名予備校講師の西きょうじ先生が著者です。1993年に初版が発行されているので、30年以上にわたって受験生に使われてきた超有名な参考書です。「基本はここだ!」とともに、多くの受験生に進めることができる超良書です。以下のような疑問に答えていきます。

『ポレポレ』はどのような参考書?

『ポレポレ』を使うべき人・レベル

『ポレポレ』のどこが優れているのか

『ポレポレ』の使い方

どのような参考書か

以下、筆者の西きょうじ先生のはしがきからの引用です。

全ての英文を通じる基本プロセスを順に身につけていけるように50の例題を精密に配列してあります。その演習と読解のプロセスの説明を読み進むうちに、読解において絶対必要な基本プロセスが身につくように構成してあります。

ポレポレ英文読解プロセス50

構成としては、例題があり、その解説が見開き1ページ(多い時は見開き2ページ)で解説されています。この手の精読の参考書にはよくある構成となっています。

問題は全てで50題なので、およそ130ページと薄い参考書なので、気楽に始められる良さもあります。

レベルと対象となる人

ハッキリ言ってかなり難しい内容です。基本的な英語の力が備わっている人が対象となります。私立大学で言えば、早稲田大学や慶応大学、国立大学で言えば、旧帝大以上の超難関大学を目指している人には非常におすすめできる参考書です。

また、私立大学を目指している生徒に「和訳は出ないのにやる必要はあるのか」とよく聞かれるのですが、間違いなくやる必要はあります。和訳をすることであやふやな知識が確実なものに変わるので、私立大学の志望者も積極的に取り組みましょう。

基本レベルが不安な人は、以前別の記事でも紹介した『基本はここだ!』をまずは取り組むことを進めます。

【神教材】『英文読解入門 基本はここだ!』

優れている点

非常に薄い

『基本はここだ!』のところでも書きましたが、薄いテキストはやり通すハードルが下がります。参考書をやるうえで一番大切なことはやり通すことなので、最後までちゃんと終わらせましょう。

精密に考えつくされた配列

筆者の西きょうじ先生もはしがきで書いていますが、例題の順番には非常に気を使っており、順番通り進めていくだけで、応用力が身につき、初見の長文でも読めるようになります。これは、実際にやってみると体感することができ、一冊やり切った後は、どんな英文でも読める気になるでしょう。

解説が YouTube 上に

著者の西きょうじ先生の解説が YouTube 上で無料で視聴可能です。有名な予備校講師の授業がタダで聞けるのですから非常にありがたいです。まずは紙ベースで学習し、復習として聞き流すといった使い方も良いでしょう。

西きょうじ先生のYouTubeへはこちらから → 「ポレポレ英文読解講義」

使い方

前から順に丁寧に進める

苦手な分野を先に取り組んだり、分かっていると思って簡単そうな分野を飛ばしたりしないようにしましょう。先にも述べたように、緻密に例題の配列が考えられているため、順番通りに学習することで最大の効果が出ます。

例題は全て和訳する

例題によってはかなり長い文もありますが、必ず全て和訳をするようにしましょう。頭の中で日本語に直して終わりにせず、手を動かしてノートなどに和訳を書いていきましょう。実際に日本語に直すことで、気が付くこともたくさんあります。面倒くさがらず、必ず全て和訳をしてから解説を読むようにしてください。

和訳をする際は、① まずは自分の力だけで 和訳をし、次に ② 辞書を使って不安なところや分からなかったところを確認し、直してみる というところまでやれると、とても力が付きますよ。

和訳を正しくできなかった例文には印をつけておき、復習をする際の目安としましょう。

2周3周と繰り返す

1周目で印をつけた例題を中心に、2周目に取り組みましょう。非常に難しい問題が多いですが、2周目となれば比較的スムーズにできるはずです(ここでも面倒くさがらずに手を動かしてノートなどに和訳を書いていきましょう)。1周目と同様に間違えたところには印をつけておいて、2周目が終われば3周目に取り組み、間違える箇所がなくなるまで繰り返しましょう。

結論

非常に難しい問題が多いですが、すべてやり終えた暁には理解できない文構造はないと思えるくらい力が付くと思います。

教え子の一人に、高3の1学期ごろ、毎日のように私のところにポレポレを全訳して持ってきて50題やり通した生徒がいました。彼は見事志望校の一橋大学合格することができました。もちろん、ポレポレのおかげで合格したわけではないでしょうが、彼の英語の力を上げるのに役立ったことは間違いないでしょう。

超難関大学を目指す生徒には必ずやってほしいと思う参考書です。ぜひ、挑戦してみてください。

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