精読の教材としては非常によくできています。ただし、難易度がかなり高いので私立大学で言えば早慶、国立大学で言えば旧帝大以上のレベルの大学を目指す人向けです。
Intensive Reading を使いこなせ
この記事ではIntensive Readingの正しい使い方を紹介します。
そもそも Intensive Reading とは何か
英語精読用の教材です。良書と言われていますが、学校専売の教材なので基本的には本屋などでは手に入りません。多くの進学校で採用されています。メルカリやアマゾンなどで手に入る場合もあります。
少し話がそれますが、学校専売教材とは、その名の通り一般の本屋には並ばず、学校や塾を通してでないと買えない教材のことです。学校で扱う教材が本屋でも手に入ってしまい、事前に学習していたら授業が退屈になってしまいますよね。ですから、このように学校でしか手に入らない参考書というものが多数あるのです。
本屋に置いていないからと言ってその質が低いわけではありません。むしろ、採用されれば学校単位(場合によっては数年間)で購入されるので、出版社も力を入れて教材の作成をしています。
基本的な使い方
学校の先生などから使い方のレクチャーがあった場合はそちらに従ってもらって構いませんが、個人的に思う効果的な使用方法を説明していきます。
タイトル(文法のテーマ)を見ない
この本に収録されている英文は非常に良いのですが、ひとつだけデメリットがあります。それが「タイトルを見るとテーマが分かってしまうこと」です。精読のテキストはだいたいそうなのですが、大抵各章ごとにテーマがあります。例えば「倒置」がテーマであれば、当然英文には倒置が含まれます。「この英文には倒置が含まれる」と思いながら読めば普通は倒置に気づくものです。ですから、なるべく各課のテーマを見ずに、練習問題に取り組みましょう。
基本例文と練習問題と補充問題
基本例文はこのレベルの問題に取り組む人にとっては基本的にそれほど難しくないはずです。(中には難しい例文も含まれますが)それに、先ほど言ったように基本例文には当然その課のテーマが含まれるので、先に解いてしまうとテーマが分かってしまいます。
テーマを見ずに練習問題から取り組むことが正解です。練習問題と補充問題はあまり区別しないで大丈夫です。難易度もまちまちなので、補充問題の方が必ずしも難しいとは限りません。順番通り練習問題の上から取り組むのが良いでしょう。
問題の取り組み方
すべての精読に通じることですが、次のようにやりましょう。
①自力で全部ノートに訳す。
②辞書などを使って一度訳したものに手を加える。
(①で完璧に訳せたと思ったら②を行う必要はありません)
③解説をよく読み、すべて理解する
④知らなかった語彙を覚える
⑤音読をする(3~5回程度)
これで完璧です。よく、単語帳のように2周3周取り組もうとする人もいますが、その必要はないです。そのかわり、上記の方法で音読までしっかりと取り組みましょう。
難しすぎる人へ
Intensive Reading はかなりレベルの高いテキストです。なかなか思うように訳せないどころか、全く分からない、解説を読んでも理解できないという人もいると思います。そういう場合は、まずはレベルを少し下げ、「何とか理解できる」レベルの教材から始めましょう。難しすぎたりや簡単すぎたりする教材は精読としては適しません。入門英文解釈の技術70辺りが良いかもしれません。
どんな力が付くか
英文の構造を正しく理解する「精読力」はもちろんのこと、「長文読解」「語彙」に関しても飛躍的に向上します。Intensive Reading はかなり難しい英文なので、このレベルの英文をスラスラ読めるようになれば、大学入試では恐れるものはないでしょう。
単語の学習法についてもいろいろと記事を書いているので読んでみてください。
【使い方】文で覚える単熟語 準一級 【こんな人は絶対おすすめ】
長文読解が苦手な人は下の記事も読んでみてください。
コメント