こんにちは、おとうさん先生です。
実際に自分で10冊以上の単語帳を使って学習してきた私が、「文で覚える単熟語 準一級」(以下「文単」について、「レベル」「メリットとデメリット」「使い方」について解説します。
こんな人には絶対におすすめ【レベル】
次ようなひとにおすすめします。
- 英検準一級に合格したい人
- 難関大学に合格したい人
- 英検一級を目指していてリスニングの力をつけたい人
それでは、順番に見ていきます。
英検準一級に合格したい人
当然ですが、英検準一級に合わせてデザインされているので、文単に収録されている単語を覚えれば合格が近づきます。『文単』の特徴はその名の通り文で覚えることです。こちらのメリット・デメリットについては後で解説します。
難関大学に合格したい人
具体的には私立大学で言えば「早稲田大学」「慶應義塾大学」「上智大学」あたり、国立大学で言えば、「東京大学」「東京外国語大学」「一橋大学」「京都大学」「大阪大学」あたりの『最難関レベル』を目指している人には特におすすめできます。
上記のような最難関大学は一般的な大学受験向けの単語帳のレベルを超えた単語が普通に出てきます。単語力はあればあるほど有利になるので、単語帳を一冊仕上げたら『文単 準一級』にチャレンジしてみてください。ただし、向き不向きもあるので、その使い方については後で解説します。
英検一級を目指していてリスニングの力をつけたい人
英検準一級の力はすでにあるが、英検一級を目指していて、リスニングの力をさらに付けた人にはおすすめできます。
『文単』には80の文章が収録されており、その内容と内訳は次のようになっています。
英検準一級に実際に出題された(またはそれと同レベルの)「リスニング問題」が10題、「読解問題」が70題
英検一級を目指すには、この「英検準一級レベルの読解問題」をリスニング教材として使うのがおすすめです。単語の復習もできつつ、リスニングの勉強にもなるのでまさに一石二鳥ですね。
メリットとデメリット
単語帳はざっくり分けると「一対一対応型」と「長文型」があります。
「一対一 対応型」 ターゲット、シスタン、パス単など
「長文型」 速単、文単など
この二つはそれぞれ一長一短があり、どちらが良いかは決められないので、用途にあった選び方をしましょう。今回はこの「長文型」の単語帳のメリットとデメリットについて解説します。
メリット
- 読解のスピードが上がる
- リスニングの力が付く
- 知識をつけながら学習ができる
読解のスピードが上がる
単語帳は一度読んで覚えられるものではないので、繰り返して学習します。学習する際に長文を繰り返し読むことになるので、必然的に読解のスピードもあがります。
リスニングの力が付く
音声を聴きながら学習をすることができるので、当然リスニングの力もつきます。
知識をつけながら学習ができる
こちらはデメリットにもなりうるのですが、文章自体に興味が持てれば、単調になりがちな単語の勉強にも興味を持ち、新しい知識を得ることができます。
文章のテーマは「自然・環境」「医療・テクノロジー」「文化・歴史」「教育・心理」「社会・ビジネス」と幅広く、たとえば「Senior Organism」という話では地球上でもっとも長生きする生命体は、8万年も生きているという内容です。
一方で、興味を持てない場合や意味が理解できない場合は、モチベーションの低下につながったり、ただ聞き流してしまうことになり、想定していた効果が得られない場合があります。
実際に全ての英文を読みましたが、大体の英文は興味を持って読み・聞きすることができたので、内容的には決して悪くないと思います。
デメリット
- 覚えづらい
- レベル別になっていない
- 単語の追加情報が少ない
覚えづらい
単語帳としては致命的なのですが、人によっては「長文型」の単語帳は単語を覚えづらいと感じる人も結構多いです。しかし、このデメリットを解決する方法を後で解説します。
レベル別になっていない
文章に単語をちりばめているので、単語が出る順や、レベル別になっていません。とりあえず頻出の単語だけ覚えようと考えている場合はレベル別になっているパス単などを利用しましょう。
単語の追加情報が少ない
長文に紙面を割いている都合上、どうしても単語の情報は薄くなりがちです。単語についての情報を比較してみると以下の通りです。
ターゲット1800
sensitive : 敏感な ; 神経質な ; 微妙な
⚫︎be sensitive to 「に敏感である」
◻︎sensitivity 名詞 感受性 : 神経過敏
A leader must be sensitive to the needs of other people.
指導者は他の人々の要求に敏感でなければならない。
ターゲット1900
一つの単語に対して、例文や、派生語が豊富です
文単 準一級
famine : 名詞 飢饉 ▶︎food shortages
prototype : 名詞 原型、試作品 ▶︎original, archetype
文で覚える単熟語英検準一級
一つの単語に対する情報は見劣りします。
『文単』のつかいかた
最も効果的な使い方は以下の5ステップです。
- 音声を聴いて内容を把握
- 英文を見ながら音声を聴く
- 知らなかった単語を覚える
- 音読を繰り返す
音声を聴いて内容を把握
付属のCDをスマホなどに入れ、まずは聴いて内容把握に努めましょう。一つの文章につき長くても2分程度なので、聞き取れない場合は数回聞きましょう。細かいところまで理解できなくてもOKです。ざっくりとした内容が把握できれば良しとしましょう。
最初に行うことでリスニングの力が伸びます。
英文を見ながら音声を聴く
続いて、内容の完全な理解に努めます。英文を見ながら音声を聴くことで、聞き取れなかった部分がわかり、理解が進みます。
まだ完全に理解できない場合は、黙読をしたり、右側の日本語を見たりして、英文の理解を深めましょう。
知らなかった単語を覚える
単語帳として一番大事なプロセスです。知っていた単語は無視して結構なので、知らなかった単語をすべて単語カードに書き写しましょう。
単語カードを利用することで『文単』のデメリットであった単語が覚えづらいことを克服できます。
単語カードの利用法、メリットについては以下の記事をご覧ください。
音読を繰り返す
最後は英語学習において超重要な『音読』を繰り返すことです。
単語は「考えて思い出す」レベルから「英語で理解する」レベル(自動化と言います)にまで高める必要があります。
音読を繰り返すことで、そのレベルまで到達することができ、同時に英文を読むスピードも劇的に上がります。自動化や速読の仕組みについては以下の記事を参考にしてみてください。
以上のような方法で正しく学習すれば語彙力だけでなく、トータルの英語力を高めることができる良い教材です。
単語の学習については以下の記事も参考にしてみてください。
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