究極の英語リスニング Vol.3 【徹底解説】

リスニング

究極の英語リスニング とは?

4種類あるけどそれぞれのレベルは?

究極の英語リスニングの何が究極?

使い方

究極の英語リスニングとは

株式会社アルクから出版されているリスニング教材です。単語レベル別に Vol.1 〜 Vol.4 まで全部で4冊あります。

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レベルの違いは?

本文に掲載されている語彙のレベルで以下のように分かれています。

・Vol.1 1000語レベルで1万語[最初の1000語]

・Vol.2 2000語レベルで1万語[自然な2000語]

・Vol.3 3000語レベルで1万語[深まる3000語] ⇦こちら

・Vol.4 6000語レベルで1万語[ネイティブが話す6000語]

新学習指導要領では、学習する語彙が大幅に増え、小学校で600〜700語、中学3年間でおよそ1600〜1800語学習することになりました。従って、3000語レベルとはおよそ中学3年生終了程度〜高校1年生程度の語彙レベルと言えるでしょう。また、参考までに英検準2級がおよそ2600〜3600語と言われています。英検準2級を目指すにはちょうど良い教材です。

実際に出てきた語彙をいくつか挙げると以下の通りです。lazy や goat といった基本的な語から、specific や reasonable のような入試頻出の語も含まれていますね。

specific特定の
teenager10代
reasonable理にかなった
silly馬鹿げた
observation観察
magazine雑誌
lazy怠けた
goat
quarrel口論
as soon asするやいなや

全4シリーズ全て扱いましたが、語彙のレベル以外で大きな違いはありません。高校1年生の教材としてVol.3 を扱ったことがありますが、語彙・文法に関しては問題ありませんでした。

中学1・2年生であれば、Vol.1 から、中学3・高校1年生であれば、Vol.2 か Vol.3 から扱うのが一つの目安ですが、高学年でも Vol.1 から学習しても問題ありません。後述しますが、Vol.4 であっても英文自体は決して難しくありません。この教材は簡単な英文を大量に聴くことが重要なので、英文を読んでみてかなり簡単だなと思うくらいがちょうど良いでしょう。

内容を実際に覗いてみましょう

150語 〜 300語程度の英文(一部500語を超えるものも含まれる)が45本収録されています。一つの英文は3ステップで聞き取るようにデザインされています。

ほとんどは会話形式になっていますが、一部モノローグもあります。

ステップ1 イラストで状況を把握し、簡単な質問に答えながら大意を把握する

最初のテーマは「おじいちゃん、これは何?」で、音声はおよそ1分30秒ほどです。イラストを見て、イメージを膨らませ、「箱の中に入っているものは何か」についての大雑把な聞き取りを行います。

今回はおじいちゃんのタイプライターを見つけた孫が興味津々でおじいちゃんに色々と質問をしていく内容です。

ステップ2 語彙を確認し、より具体的な質問に答える

次のステップは語彙のヒントを確認した後に、より詳細な質問に答えられるように音声を聞きます。質問は次の3つです。

「①孫は何を見つけた?」「②孫は①をどこで見つけた?」「③孫が見つけたものの電源スイッチはどこにある?」

ステップ3 和訳を確認し、音声を聞き、ステップ2の問題の答えを確認する

最後に和訳を見て、内容・解答を確認した上でもう一度音声を聞きます。

文法的にはそれほど難しくはありませんが、会話特有の表現や、省略が多く、実際の会話を想定しています。

究極のリスニングのここが究極!

易しい英文だが読まれるスピードがナチュラルに近い

リスニングで聞き取れる英文は読めばスラスラ理解できるレベルの英文である必要があります。(読んでもなかなか理解できない難易度の英文を聞くのは無理がありますよね。リスニングの力の上げ方についてはこちらの記事も参考にして下さい。リスニング【読む力と聴く力】)この教材の良い点は、英文が比較的易しく、且つスピードが速いということです。

この難易度で、これほど速く読まれる教材は、私が知る限り他にはありません。英文が簡単だと音声のスピードも遅い教材が非常に多い中、この究極の英語リスニングは英文は易しいがナチュラルに近いスピードで音声が読まれています。日本人のリスニングができない原因の多くに、早すぎて聞き取れないというものがありますが、この教材を使うことで、スピードに慣れ、聞き取ることができるようになります。

45本の英文は徐々にスピードが上がっていくように設計されているので、最初はかなりゆっくりですが、徐々にナチュラルスピードに近づいていきます。

聞き飽きない工夫

イラストと問題

イラストがあることで視覚的に状況を把握することができ、リスニングに集中できます。また、最初に大意を把握する問題があり、続いてより細かい問題があることで、難易度を徐々に上げ、繰り返し聴くモチベーションにもなります。

内容が面白い

英文のカテゴリーが「生活」「旅行」「仕事」「実践」と分かれており、あまり固い内容はなく、会話が基本となっています。ユーモアのある話もあったりと、気軽に聞けて、内容が面白いものが多いです。Vol.4 では日本の有名な音楽グループ「サザンオールスターズ」についての英文もあります。

効果的な使い方

次のように使うことが推奨されています。

1 ヒントなしで英文を聞く

  内容が理解できなければ2、3回聞いてみましょう

2 語彙ヒントを見て、分からない語句を確認してから再度聞く

  語彙が理解できているので、細かいところまで理解できるよう繰り返し聞きましょう

3 日本語を訳を見て、内容を理解してから英文を聞く

  聞き流すのではなく、頭の中で内容を理解しながら聞くようにしましょう

上記の扱い方で力がつきますが、さらに深く本書を活用するために、実際に私が学校で教えていたやり方を説明します。

① MODE1 イラストを見て、ヒントを見ずに大意を把握する

② MODE2 語彙を確認した上で音声を聞き、より詳細に関する質問に答える

③ 英文を見ながら音声を聞き、内容を把握する

④ 日本語訳を確認し、何も見ずにもう一度音声を聞く

⑤ 内容を考えながらすらすら読めるようになるまで音読を繰り返す

⑥ 音声と一緒に英文を見ながら同じスピードで音読できるようになるまで音読を繰り返す

⑦ シャドーイングを行う(英文を見ずに、音声に少し遅れて音読をする)

以上の7ステップを行えば、リスニングの力は劇的に上昇します。ポイントは聴いて終わりにするわけでなく、音読を繰り返すことです。自分で発音することができるようになれば必ず聞き取ることができるようになります。

さらに、これだけ音読を繰り返すと、自然と表現が身に付き、スピーキング力も付きます。さらに、リスニングを鍛えることで、英文を前から理解するコツも身に付き、読解のスピードも速くなり、一石二鳥どころか、一石三鳥です。

究極の英語リスニングは非常に良い教材です。レベルで悩んだら、まずは一番易しい Vol.1 から始めてみましょう。

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